2月 2 憧れの先輩
卒業証書を受け取る先輩を、ただ、静かに見つめていた。
入学式の時、はじめて出会って『恋』をしたはじめての人。
遠くから見つめることしかできなくてほとんど話もした事がないけれど、ずっと好きだった。
卒業式が終わった後、玄関で友人達と悪ふざけをしている先輩の姿を眺めている私に「このまま終わっちゃっていいの?」と、親友は言った。
このまま、もう、会えなくなるなんて嫌。
だから・・・。
今まで近づくことすらできなかった先輩に思いきって話しかけた。
「卒業、おめでとうございます。
でも、明日から先輩に会えなくなるなんて寂しいです。」もう、恥かしいなんて感情などなかった。
ただ、もう会えなくなるなんて嫌だと思った。
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「それじゃ、時々、会おうか?メアド交換しよっ。」メアド交換した私達は、それから1ヵ月後に付き合いはじめた。
遠くからいつも見ている私の事、結構前から気がついていたんだって。
だから、話をしてみたいなぁって思ってくれていたみたいなんだけど、話しかけようとすると私が逃げてしまうからどうしたらいいか迷っていたみたい。
「もう、諦めるしかないかなぁって思っていたから話かけてくれてうれしかったよ。」まさか、こんな結果が待っていたなんて思わなかったけれど、あの日、勇気を出して話しかけてみてよかった。
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